2012年09月25日
信州小谷村「当世小谷田楽・秋編」


2012年7月、私達三遠南信アミの事務局に一通のFAXが届いた。
「当世小谷田楽実行委員会」宣伝部の方からの情報PRだった。
長野県小谷村の伝統芸能と現代劇を融合させた創作民俗劇「当世小谷田楽」を創っていますので、
皆さんにお知らせしたい・・と。
「当世小谷田楽(とうせいおたりでんがく)?」
耳慣れない名前を、すぐに検索した!
すると、長野県小谷村には、中谷大宮諏訪神社という由緒正しき神社があり、祭礼で神前に奉納される「狂拍子」「奴踊り」という古くから継承されている民俗芸能があること。
過疎が進む今、小谷村の若者たちが、地元地域の交流・活性化はもちろん、大人と子供、里山文化と都市部を繋ぎ、融合し、より発展させよう!と「当世小谷田楽」を企画したこと。
そして、小谷村の魅力にどっぷりとハマった、東京のプロの演出家と女優陣がこの企画に加わり、「当世小谷田楽」は一気にオリジナル創作劇として3年前に上演が実現したことを知った。
三遠南信アミにとって、長野県はとっても身近な県だが、
南部がホームグラウンドの私たちにとって、北部は未開の地。
なかなか足を運ぶ機会はない。
しかし、山深い土地だからこそ息づく伝統芸能。
それも、過疎の波で存続が危ぶまれる現実。
そんな現実に負けまいと、里山と都市の仲間たちが力を合わせている。
それは、南信州の山里と交流を続けている、私たち三遠南信アミも同じ。
想いが繋がり、
連絡を取り合うようになった。
そんなご縁から、8月25~26日には小谷村へ出かけ
大宮諏訪神社の例祭を見学した。




地元への誇り、子供から大人までに一貫した大きな愛情、仲間との信頼、祭りへの祈り…
それらが、粛々と、さりげなく、そして温かく引き継がれている祭りだった。
こうした伝統のお祭りが、その土地に住む人たちの深い絆になっていることをしみじみ感じることができた。
日本の里山の風景は、やっぱり素敵。
私達日本人は、こうしてその土地から、そして地域の先人たちから、
受けつぎ、学んできたことがいっぱいあるのだ。
そう改めて感じることができた。
実りの秋、豊穣を祝う収穫祭を兼ねた「当世小谷田楽・秋編」が、今年も上演される。
伝統を受け継ぎ、里山に魅了された若者たちが、自らの「今」を表現する。
「当世小谷田楽・秋編」
日時:2012年9月29日(土)
開場:午後5:00
開演:午後5:30
会場:小谷村中土 中谷郷おらが里
長野県北安曇郡小谷村大字中土6582-2
料金:大人1000円(子ども無料)+おひねり
主催:当世小谷田楽実行委員会
Posted by アミ at 11:54│Comments(0)
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